展示会が終わって1週間。営業部の島には、輪ゴムで束ねられた名刺が部署ごとに散らばっています。「Excelに打ち込んでおきます」と言われたまま1週間が過ぎ、気づけば次の展示会の準備が始まっている。一方で、2年前に交換した名刺が今月の受注につながっている会社もあります。差を生んでいるのは営業力よりも、名刺を受け取ったあとのデータの持ち方にあります。

(※記事の後半で、展示会名刺のデータ化とお礼メール送付を1週間以上から翌日に短縮した実例を紹介します)

展示会で集めた名刺の山、数年がかりの商談、営業担当ごとにばらばらに管理されている顧客情報。製造業のマーケティングには、Webサイト中心の追跡を前提とした一般的なMAツールと噛み合わない事情があります。マーケティングオートメーション(MA)ツールとは、見込み顧客の獲得から育成、商談化までを顧客データにもとづいて自動化する仕組みです。

この記事では、展示会名刺と長期商談を取りこぼさないためのデータ管理の考え方を起点に、5つの選定基準、主要6ツールの比較、製造業とその周辺業界3社の事例を解説します。

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【30秒でわかる】この記事の要約
  • 製造業のMA活用がつまずく原因は、機能の不足ではなく「タグ型」というデータの持ち方にある
  • 展示会名刺と数年単位の長期商談を追うには、オフライン接点も時系列で蓄積する「履歴型」管理が有効
  • ツール選定は「名刺の取り込み速度・オフライン履歴・保存期間・名寄せ・資料閲覧ログ」の5基準で仕様まで確認する
  • 本文では主要6ツールの比較表と、名刺データ化を「1週間以上→翌日」に短縮した企業を含む3社の事例を紹介

目次

製造業が抱えるマーケティングの3つの課題

ツール選定の前に、自社の課題がどこから生まれているかを整理します。製造業の課題は次の3つに集約されます。

1. リード獲得の中心が展示会・技術相談などオフラインにある

製造業の新規リードは、Web経由よりも展示会や技術相談会で一気に増えます。獲得した名刺は営業担当の手元やExcelにたまりやすく、データ化が追いつかないままフォローの初動が遅れがちです。Webフォーム経由のリードを前提に設計されたMAツールでは、こうした名刺リードの取り込みが最初のつまずきになります。

2. 商談期間が数か月〜数年と長くWeb行動だけでは温度感を判断しにくい

設備投資や部材の切り替えを伴う商談は、検討開始から受注まで数か月、案件によっては数年かかります。2年前に展示会で名刺交換し、昨年ウェビナーに参加し、今月価格ページを見に来た。こうした断続的な行動を同じ顧客の動きとしてつなげて把握できなければ、検討再開のサインを見逃します。

3. 名刺・商談・架電履歴が営業ごとに分散し属人化しやすい

顧客との接点情報が、メール・個人のメモ・記録されない架電に分散していないでしょうか。営業担当者がそれぞれ個別に情報を抱えている状態では、担当交代のたびにやりとりの経緯が失われ、同じ企業への重複アプローチも起きます。

この3つは別々の問題に見えて、根本は共通しています。顧客との接点を「どういうデータの持ち方で管理するか」という設計の問題です。

製造業のMA活用が止まる原因は「データの持ち方」にある

MAツールのリード管理には大きく2つの方式があり、どちらを採用しているかで展示会名刺と長期商談への強さが変わります。まず多くのツールが採用する「タグ型」から見ていきます。

タグ型管理では接点ごとにタグが増え、顧客行動を追えなくなる

タグ型のMAツールは、属性情報以外の顧客接点を「2024_展示会_○○展」「202503_ウェビナー申込」といったタグで管理します。接点の種類が多い製造業では、施策のたびにタグが増え続け、命名規則の整備や付け直しなど、タグを管理する作業そのものに工数がかかります。

実際のタグ一覧はこうなります。

2024_展示会_A展 / 2024_展示会_A展_ブース来訪 / 2024_展示会_A展_資料請求 / 2024_展示会_A展_デモ視聴 / 2025_展示会_A展 / 2025_展示会_A展_ブース来訪…

1つの展示会で3〜5個。年間の展示会・ウェビナー・DMを合わせれば、数十個規模に膨らみます。そして半年後には「202503_ウェビナー申込と2025_webinar_03はどちらが正しいのか」を誰も答えられなくなります。タグの管理が、マーケティングの仕事の一部になっていきます。

またタグは「その接点があった」という事実の記録にとどまるため、いつ・どの順番で・どの程度反応したかまでは追えません。

M
マーケ担当者
展示会のたびにタグが増えるのは分かっていた。命名規則さえ決めれば運用でカバーできる、と思って1年やったが、工夫の問題じゃなく、MA自体の問題だったのかもしれない。

参考:MAツールのタグ管理が限界を迎える5つの理由|履歴型MAで解決する方法

履歴保存期間の制限が長期商談の再検討タイミングを逃す

もう一つの問題が行動履歴の保有期間です。ログデータの保存期間に上限があるツールでは、「2年前に技術資料をダウンロードした企業が今月再びサイトを訪れた」という動きを、過去の接点と結びつけて捉えられません。商談サイクルが1年を超えることが珍しくない製造業にとって、履歴の保存期間は受注を左右する実務上の要件です。

解決策は「履歴型管理」|オフライン接点を含めて時系列で一元管理する

タグ型の限界を仕組みから解消するのが「履歴型」のデータ管理です。履歴型では、フォーム申込・メール反応・Webアクセスに加え、展示会来訪・商談・架電といったオフラインの接点も、時系列の「履歴」として一人のリードに自動で蓄積されます。タグの作成・付与という作業は発生しません。

蓄積した履歴には「直近30日以内に製品ページへ10分以上滞在」「過去1年以内にウェビナーへ申込・参加」といった条件をあとから自由に指定してリストを抽出できます。要件が変わっても検索条件を変えるだけで済むため、施策の改善も速く回せます。

架空の1社を例に、同じ接点をタグ型と履歴型でどう捉えるかを並べます。

時期 起きたこと タグ型で見えるもの 履歴型で見えるもの
2024年3月 展示会でブース来訪、名刺交換 2024_展示会_○○展 3/12 ブース来訪/名刺登録
2024年5月 技術資料をダウンロード 202405_資料DL 5/8 「○○装置 仕様書」DL(滞在4分)
2024年9月 メール開封のみ・以後反応なし (タグなし) 9/3 開封/以降12か月アクション無し
2025年11月 別担当者が価格ページを3回閲覧 (別リードとして登録) 名寄せ後、同一企業の再検討として表示
2026年2月 問い合わせ 202602_問い合わせ 初回接点から23か月、接点9件の履歴付きで営業へ

タグ型の列に並ぶのは「その接点があった」という点の記録です。営業が受け取るのは問い合わせ1件の情報だけで、2年前の展示会が起点だったことは誰も知りません。履歴型の列は、同じ出来事が1本の線としてつながっています。製造業の商談で必要なのは、点の有無ではなく線の形です。

比較軸 タグ型管理 履歴型管理
初期設計の難易度 高い(将来のタグ活用を想定した設計が必要) 低い(顧客データの蓄積から開始できる)
抽出条件の柔軟性 低い(事前に付与したタグの範囲内) 高い(あとから条件を変更・追加できる)
運用・PDCAのスピード 遅い(要件変更のたびにタグの再設計が必要) 速い(検索条件の変更だけで再抽出できる)

展示会名刺がデータ化と同時に履歴の起点になり、その後のメール反応もWeb行動も商談メモも同じ時系列でつながる。この状態をつくれると、「いま追うべき商談」が履歴から見えてきます。

参考:MAのリード管理とは?成果につながる考え方と運用ステップを解説

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データ管理方式セルフチェック
次の7項目のうち、いくつ当てはまるか数えてください。チェックすると該当数が自動で表示されます。
年間の新規リードの半分以上が展示会・技術相談など対面経由
初回接点から受注までの平均が12か月を超える
名刺のデータ化に3営業日以上かかっている
商談メモや架電記録がMAツールの外にある
タグの命名規則を決めた人がもう社内にいない
「あの会社、前にも接点あったっけ?」を人に聞いて確認している
2年前の行動履歴を検索できるか、答えられない

製造業向けMAツールを選ぶ5つのチェックポイント

ここでは製造業固有の5つの基準を見ていきましょう。一般的な選び方は「MAツールの選び方を徹底解説!自社に合う製品の見極め方とおすすめ6選」をご覧ください。

1. 展示会・名刺情報を当日中に取り込めるか

展示会フォローの成否は初動で決まります。名刺のデータ化がツールの標準機能で完結するか、スキャンから登録、お礼メール配信までを展示会当日〜翌営業日に終えられるかが判断基準です。

理想の初動を時間で示すと、次のようになります。

展示会フォローの理想スケジュール
1
展示会1日目 17:00
その日の名刺をスキャンし送付。ブースでのヒアリング内容も履歴に登録
2
2日目 10:00
前日分のデータ化完了。役職・興味製品でセグメント作成
3
最終日 18:00
全名刺の登録完了
4
翌営業日 9:00
お礼メールを配信。デモ視聴者には別文面
5
翌営業日 15:00
メール開封・クリック状況を確認、反応者のみ営業へ通知

このスケジュールが自社の体制で回るかを、各ツールの営業担当に投げてみてください。実現可否の説明の具体度で、機能の実力はかなり見えます。

参考:名刺デジタル化の方法5つ|成果につなげる活用法

2. 展示会・商談・架電履歴を時系列で一元管理できるか

展示会来訪・セミナー参加・商談・架電・DM送付を、同じリードの時系列履歴として記録できるかを確認します。この観点が抜けると、製造業の顧客接点の大半を占めるリアルの活動がMAの管理外に残ってしまいます。

3. 長期商談に対応できる履歴保存期間があるか

自社の平均商談期間(初回接点から受注まで)を把握したうえで、その期間を超えて履歴を保持・検索できるかを仕様で確認してください。記載が見当たらない場合は、各社の営業担当への質問リストに必ず加えることをおすすめします。

平均商談期間がすぐに出てこない場合は、次の3ステップで概算できます。

受注10件でわかる「自社に必要な保存期間」
1
STEP 1|対象を決める
直近1年の受注案件から10件を選ぶ。大型・小型を混ぜると実態に近づきます
2
STEP 2|月数を出す
各案件の「最初の接点日(展示会・問い合わせ・紹介)」と「受注日」の差を月数で出す
3
STEP 3|中央値と最長値を並べる
10件の中央値をとり、最長の1件も必ず併記する
判断に使うのは平均ではなく最長値
中央値14か月・最長38か月なら、必要な履歴保存期間は3年超。保存期間が2年に制限されるツールでは、この要件を満たせません。

4. SFA/CRM連携や名寄せ精度は十分か

確認すべきは連携の有無だけでなく、同一企業・同一人物の重複レコードを統合する名寄せの精度です。「(株)」と「株式会社」のような表記揺れを放置すると履歴が分断され、一元管理が成り立たなくなります。

5. 技術資料の配布・閲覧履歴を把握できるか

図面や仕様書はメール添付ではなくダウンロードリンクで配布し、誰が・いつ・どの資料を閲覧したかを記録できる仕組みが有効です。閲覧ログは情報管理に役立つだけでなく、検討が再燃したサインの検知にも直結します。

この5つの基準に、シャノンMAはこう答えます
1. 名刺の取り込み速度 名刺デジタル化サービスで翌営業日にデータ化。全プラン標準
2. オフライン接点の履歴 展示会・商談・架電を活動履歴として同じ時系列に蓄積
3. 履歴の保存期間 長期の行動履歴を蓄積し、期間を指定して検索できる
4. 名寄せ精度 クレンジング機能で法人格・半角全角を統一し、役職ランクも自動付与
5. 資料の閲覧ログ 資料ダウンロード履歴を行動履歴として自動記録
5つの基準はいずれも、機能を足して埋めるものではなくデータの持ち方で決まります。いま使っているMAで満たせない項目があれば、乗り換えの検討材料になります。

製造業向けMAツールおすすめ6選を比較

ここでは前章の5基準に関わる項目に絞って6ツールを比較します。網羅的な比較は「【2026年最新】MAツール比較11選|BtoB向けに選び方・タイプ別に徹底解説」にまとめています。

ツール 名刺デジタル化 オフライン接点の履歴管理 行動履歴の保存期間 SFA/CRM連携 月額料金
シャノンMA ◯(名刺デジタル化サービス) ◯(展示会・商談・架電を時系列履歴で管理) 無期限 Salesforce・kintone・Sansan等 60,000円〜(税別・初期費用100,000円)
Kairos3 Marketing ◯(AI名刺スキャン※スタンダードは利用量制限) ◯(展示会管理機能あり) 要問い合わせ 同社SFA「Kairos3 Sales」と一体運用可 20,000円〜(税別・別途初期費用)
BowNow 外部サービス連携 Web行動の解析が中心 有料プランで2年(フリープランは1か月) Salesforce等と連携 0円〜(スタンダード36,000円、税別)
SATORI 要問い合わせ 匿名リードへのWeb接点創出が強み 要問い合わせ 外部連携オプション 148,000円(税別・年間契約/初期費用300,000円)
Account Engagement AppExchangeで対応 商談管理はSalesforce側で実施 要問い合わせ Salesforce CRMとネイティブ統合 150,000円〜(組織単位・年間契約)
HubSpot Marketing Hub モバイルアプリで対応・要確認 Web・メール接点の管理が中心 要問い合わせ 自社CRMと標準統合・Salesforce双方向同期 0円〜(Starter 2,400円/月/シート〜、Professional 106,800円/月〜)

※2026年7月31日時点・各社公式サイトの公開情報にもとづく。料金・プラン構成は変動するため、検討時は必ず各社の最新情報をご確認ください。

1. シャノンMA|時系列履歴を無期限で保存しオフライン接点まで一元管理

時系列の履歴型データ管理を保存期間無期限で提供し、展示会・商談・架電などのオフライン情報までまとめて管理できます。月額60,000円から利用でき、Salesforce・kintone・Sansanなどとの自動連携にも対応。展示会起点・長期商談型の製造業の要件に、データ管理の仕組みから合致する選択肢です。

参考:タグ型MAからの乗り換え(シャノンMA)

2. Kairos3 Marketing|AI名刺スキャンと展示会管理を月額20,000円から利用可能

AI名刺スキャンや展示会管理を備え、月額20,000円から始められる点が強みです。同社SFA「Kairos3 Sales」との一体運用にも対応します。名刺スキャンはスタンダードプランでは利用量に制限があるため、獲得名刺数が多い場合は上位プランの検討が前提です。

参考:https://www.kairosmarketing.net/marketing-automation

3. BowNow|無料プランから始められる導入しやすさが魅力

無料のフリープランから利用でき、スモールスタートしたい企業に向いています。導入企業12,000社以上の実績をもとにしたABMテンプレートで、ホットリードを簡単に抽出できる点が特長です。

企業解析・個人解析のログの蓄積期間はフリープランで1か月、有料プランで2年です。数年単位の行動履歴をさかのぼりたい場合は、運用上の工夫が必要になります。

参考:https://bow-now.jp/

4. SATORI|匿名リードの発掘・育成に強い

実名化前の匿名の見込み顧客にも接点を創出できる国産MAツールで、導入実績は1,500社以上です。Webサイトに計測タグを埋め込むだけで運用を開始できる設計で、比較的短期間で立ち上げられます。Webからのリード獲得強化に向いています。料金は月額148,000円・初期費用300,000円(税別・年間契約)です。

参考:https://satori.marketing/

5. Account Engagement|Salesforceとの連携を重視する企業向け

Salesforce CRMと一体で動作するBtoB向けMAで、スコアリングによる有望リードの絞り込みと商談データと連動した分析に優れています。Salesforceを営業基盤とする企業の有力候補です。月額150,000円から(組織単位・年間契約)です。

参考:https://www.salesforce.com/jp/marketing/b2b-automation/

6. HubSpot Marketing Hub|CRM一体型で無料から段階的に拡張可能

自社CRMと一体で設計されており、無料ツールから利用を始められます。有料プランはStarter(シート1人あたり月額2,400円〜)からProfessional(月額106,800円〜/コアシート3人分を含む)、Enterprise(月額432,000円〜)まで段階的に拡張でき、Salesforceとの双方向同期にも対応します。なおProfessional以上は初回のみ必須の導入支援費用が別途かかります。

参考:https://www.hubspot.jp/products/marketing

製造業のMA導入でつまずく3つのパターン

1. 名刺を全件まとめて一斉配信する

展示会で会話しただけの相手と、デモまで見た相手に同じメールを送ると、配信解除と迷惑メール判定が増えます。最初の分岐は「ブース来訪」「資料請求」「デモ視聴」の3段階で十分です。

2. スコアリング設計から始める

点数の重み付けは、履歴が数か月ぶん溜まってからでないと妥当性を検証できません。導入直後にやるべきはデータの入り口を1本にすることです。

参考:スコアリングとは?設計方法や点数設定例、MA活用のポイントを解説

3. タグ設計に3か月かける

将来の施策を想定した完璧なタグ体系は作れません。半年後の要件は必ず変わります。設計に時間を投じるより、あとから条件を変えられる持ち方を選ぶほうが早く回ります。

製造業・製造業周辺の活用事例3選

選定基準が実務でどう役立つかを、シャノンMAを活用する製造メーカー1社・ねじの専門商社1社・グループの国内統括販売会社1社の事例で確認します。いずれも展示会や大規模イベントを起点に商談をつくっている点が共通しています。

企業 Before After
三協エアテック 営業の名刺がMAに未登録 ウェビナー年20回・約1,000人集客、参加者の5〜7.5%を案件化
池田金属工業 展示会名刺のデータ化とお礼メール送付に1週間以上 翌日にデータ化+御礼メール送付、kintone連携で受注まで一元管理
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 手作業中心のイベント運営 イベント運営工数を90%削減

冒頭で触れた「1週間以上かかっていた名刺のデータ化とお礼メール送付を翌日に短縮した会社」は、2社目の池田金属工業です。

三協エアテック|顧客データベース化とウェビナー活用で商談を創出

業務用加湿装置や空気清浄装置などの環境関連機器を手がける三協エアテックは、営業が持つ名刺情報がMAに入っていない状態の解消から着手しました。名刺を集約・登録する仕組みを整えたうえでウェビナーを年20回・約1,000人集客する規模に育て、参加者の5〜7.5%の案件化につなげています。

出典:社内に散らばっていた顧客情報のデータベース化とウェビナーによるナーチャリングで商談創出に貢献

池田金属工業|長期の行動履歴を活用して営業改革を実現

ねじの卸売と技術提案を手がける池田金属工業は、コロナ禍に直面した2020年にシャノンMAを導入しました。以前は1週間以上かかっていた展示会名刺のデータ化と御礼メール送付を翌日に短縮し、蓄積した行動履歴やアンケートデータを営業部と共有することで、フォロー件数の増加と案件化につなげています。SFAのkintoneとも連携し、商談創出から売上までを一つの流れで管理する体制です。

出典:シャノン×kintoneで加速する老舗企業のDX

富士フイルムビジネスイノベーションジャパン|イベント運営工数を90%削減

富士フイルムビジネスイノベーションジャパンは、手作業に頼っていたイベント運営をシャノンMAで自動化しました。あるイベントでは、案内先リスト作成に要していた約5,000分の工数が実質ゼロに、申込受付管理の工数が500分から50分になり、イベント全体の工数を約90%削減しています。

出典:イベント運営の工数を90%削減。低負荷なMA運用で実現した、リアルとデジタルを繋ぐDX事例

製造業でMAツールを乗り換える前に確認したいポイント

タグ管理の負担や履歴の分断に課題を感じている場合は、リプレイス(乗り換え)も選択肢になります。タグを再設計しても数か月後には同じ問題が繰り返されるため、データ管理の方式そのものを見直すことが重要です。

移行時は、リードデータと過去の行動履歴をどこまで引き継ぐか、配信シナリオをどのように再現するか、並行運用期間をどの程度設けるかの3点を事前に確認しておきましょう。

シャノンでは、リードデータの移行だけでなく、展示会・商談・Web行動を時系列で管理できる履歴型データ構造への移行まで支援しています。初期セットアップやシナリオ再構築、運用開始後の定着支援までサポートしているため、現在のMAでタグ管理や長期商談の管理に課題を感じている企業でも、安心してリプレイスを進められます。

参考:【失敗しない】MAツール乗り換えの手順と比較ポイント|移行時の注意点も解説

「MAは営業には関係ない」と言われたときの返し方

営業部門
名刺を出しても自分の案件が減るだけ

渡す情報を「名刺リスト」ではなく「反応があったリードだけ」に変えると受け止め方が変わります。三協エアテックのように、ウェビナー参加者の中から案件化する流れを1本作るのが最短です。

情報システム部門
またSaaSが増えるのか

既存のSFA/CRMとの連携方式と、名寄せの仕様を先に共有します。シャノンMAはSalesforce・kintone・Sansanと自動連携できるため、データの置き場所が増えるだけの導入になりません。

経営層
投資対効果が見えない

初年度のKPIを受注ではなく「展示会名刺のフォロー率」と「初動までの日数」に置きます。1週間→翌日のような改善は初回の展示会で数字が出ます。

製造業のMAツールに関するよくある質問

Q. 展示会で獲得した大量の名刺を商談につなげるには何から始めるべきですか?
A. 名刺のデータ化を展示会当日〜翌営業日に終え、お礼メールを自動配信します。その後の反応を履歴で追い、反応があったリードだけを営業に渡す流れをつくると、取りこぼしを抑えられます。
Q. 数年後に検討を再開したリードはどのように追跡すればよいですか?
A. 行動履歴を長期保存できるMAなら、「過去に資料をダウンロードした企業のWeb再訪」といった条件で検討再開を検知できます。保存期間に上限があるツールでは古い接点と結びつけられないため、選定時の仕様確認が欠かせません。
Q. 従業員100名規模の製造業でもMAツールは使えますか?
A. リード件数に応じたプランを選べば導入できます。シャノンMAは無償リード枠5,000件のデジタルプランが月額60,000円(税別)からで、メール配信数に上限はありません(リード枠を超えた分は件数に応じた追加料金)。まず展示会名刺のフォロー自動化に限定して始め、運用が回ってから施策を広げる進め方が現実的です。
Q. SFAやCRMを導入していなくてもMAを始められますか?
A. 始められます。ただし商談情報の管理先がないため、MA側で商談・架電の履歴も記録できるかが条件になります。オフライン接点を履歴として持てるツールを選んでおけば、後からSFAを導入する際の移行もスムーズです。

まとめ|オフラインを含む履歴管理で「追うべき商談」を見える化する

製造業のMAツール選びは、機能の多さや価格だけでは決まりません。展示会名刺というオフラインの入口と、数年におよぶ商談サイクルという時間軸。この2つに対応できるデータ管理の仕組みを持つかどうかが成果の分かれ目です。名刺の取り込み、オフライン接点の履歴化、履歴の保存期間、名寄せ精度、資料の閲覧ログという5つの基準で、候補ツールを仕様まで確認してください。

シャノンMAは、時系列履歴型・保存期間無期限の設計で、展示会・商談・架電まで含めた顧客接点の一元管理を標準機能で提供しています。

検討をここで止めないために、明日からできることを3つ挙げます。

  1. 直近の受注10件で、初回接点から受注までの月数を出す(最長値が必要な保存期間)
  2. 前回の展示会名刺が、いま何日でデータ化されているかを確認する
  3. 候補ツールの営業担当に「行動履歴の保存期間」と「名寄せの仕様」を文面で質問する

この3つの答えが揃った時点で、比較表のどの列を優先すべきかが決まります。

製造業にシャノンMAをおすすめする3つの理由

1. 月額60,000円から、メール配信数の上限なしで始められる

デジタルプランは月額60,000円(税別)から、無償リード枠5,000件で利用できます。メールの配信件数に上限がないため、展示会後の一斉フォローから商材別の配信まで、通数を気にせず運用できます。

2. 履歴型データベースで、5つの基準を仕組みで満たせる

展示会での名刺交換、商談、架電、Web行動を同じ時系列に蓄積する履歴型のデータ構造です。タグの設計・付与・棚卸しという作業が発生しないため、接点の種類が多い製造業でも運用が破綻しません。

3. 移行から運用定着まで伴走支援を受けられる

リードデータの移行だけでなく、初期セットアップやシナリオの再構築、運用開始後の定着までサポートします。マーケティング専任者がいない体制でも、乗り換えを止めずに進められます。

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