kiontone×シャキーン 徹底解説

この記事でわかること

  • 企業IP解析とは何か——IPアドレスから企業名を特定する仕組みと正確な定義
  • わかること・わからないことを正しく理解する——個人情報保護との兼ね合い
  • Webサイト来訪者の内訳を分析する——競合・既顧客・未顧客・冷やかしの見分け方
  • シャキーンに企業IP解析が標準搭載——追加費用なしで使える理由

「Webサイトに来訪した企業がわかる」——企業IP解析という機能をご存知でしょうか。この機能がシャキーンに追加されました。kintone×シャキーンのユーザーは追加費用なしで利用できます。この記事では、企業IP解析とは何か、何がわかって何がわからないのかを正確に解説します。

企業IP解析とは何か——正確な定義

Webサイトに訪問者があったとき、そのアクセスには「IPアドレス」という情報が付与されています。IPアドレスとは、インターネット上の「住所」のようなものです。

企業IP解析は、このIPアドレスをデータベースと照合することで、「このアクセスはどの企業・組織のネットワークから来たか」を特定する技術です。

企業IP解析でわかること

  • 企業名・組織名:「○○株式会社」「○○大学」「官公庁」など
  • 地域:都道府県レベルでのおおよその所在地
  • プロバイダ:法人向けインターネット回線を提供する事業者名
  • アクセス日時・閲覧ページ:いつ、どのページを見たか

企業IP解析でわからないこと

  • 個人名・担当者名:誰がアクセスしたかは特定できない
  • メールアドレス・電話番号:個人の連絡先は取得できない
  • 特定の端末・PC:ネットワーク(会社の回線)は特定できるが、どのPCからかは不明

企業IP解析は「個人を特定する」技術ではありません。「どの企業のネットワークから来たか」がわかるものです。BtoB(企業間取引)のマーケティングにおいて有効な理由は、「企業単位で関心を持っているかどうか」がわかるためです。

個人情報保護との兼ね合い

企業IP解析を使う際に気になるのが、個人情報保護法との兼ね合いです。

結論から言えば、企業IP解析は個人情報の取得ではありません。個人情報保護法が対象とする「個人情報」とは、特定の個人を識別できる情報を指します。企業IP解析で取得できるのは「企業名・組織名」であり、特定の個人ではありません。

ただし、「どの企業から来ているか」がわかっても、その企業の誰に連絡すればいいかはわかりません。企業IP解析の情報をもとに、既存の営業リストと照合して「この企業の担当者に連絡しよう」という判断をするためには、あくまでも既に接点がある人への連絡という形になります。

Webサイト来訪者の「内訳」を分析する

企業IP解析で取得した来訪企業のリストを分析すると、来訪者が大きく5つに分類されることがわかります。

  1. 競合他社:自社の情報を調べている同業他社
  2. パートナー企業:既存の取引先・協力会社
  3. 既顧客:すでに契約・購入している顧客
  4. 未顧客(潜在顧客):まだ取引がない企業で、関心を持っている
  5. 冷やかし・誤来訪:採用目的・学生・関係者など

この分類の中で、最も注目すべきは「未顧客(潜在顧客)」です。フォームに入力せずに帰ってしまっているこの層が、最も取りこぼしているリードです。

「来ているのに逃している層」を特定できることで、フォームを見直したい・ポップアップを設置したいというモチベーションが生まれます。

「取り逃がしているかどうかわからない」問題の解消

企業IP解析を導入する前は、「フォームに入力した人の情報しかわからない」状態です。Webサイトに来て、ページを閲覧して、そのまま帰った人は「いなかったこと」になっています。

しかし企業IP解析を使うと、「○○株式会社が先週3回来訪していた。でも問い合わせはない」という事実が浮かび上がります。この事実が、改善のモチベーションになります。

  • 製品ページを何度も見ているのにコンバージョンしない→フォームのハードルが高すぎるかも
  • 特定の業種の企業が多く来訪している→その業種向けのコンテンツが不足しているかも
  • 競合他社からの来訪が多い→価格ページや比較コンテンツを充実させるべきかも

シャキーンへの企業IP解析搭載——追加費用なし

企業IP解析は単独のサービスとして提供されているケースが多く、月額数万円〜数十万円かかるものもあります。シャキーンでは、月額30,000円(税別)のサービス内に企業IP解析が標準機能として含まれています。追加費用はありません。

kintoneのデータと企業IP解析の結果を組み合わせることで、「既存顧客が来訪しているページ」「未顧客が多く閲覧しているコンテンツ」などの分析が可能になります。これにより、営業アプローチとコンテンツ改善の両方に活かすことができます。

シャキーン浅野より

企業IP解析の一番の価値は「見えていなかったものが見えるようになる」ことです。「取り逃がしているかもしれない」という漠然とした感覚が、「この企業を取り逃がしている」という具体的な事実になる。そこから改善のPDCAが回り始めます。

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よくある質問

Q. 企業IP解析は個人情報の収集になりますか?
A. なりません。企業IP解析で取得できるのは「企業名・組織名」「地域」「プロバイダ」などの情報であり、特定の個人を識別する情報ではありません。BtoBマーケティングの範囲内で適切に活用できます。
Q. 在宅勤務の従業員がアクセスした場合、企業名は特定できますか?
A. 自宅のインターネット回線(個人向けプロバイダ)からのアクセスは、企業名を特定することができません。法人向けの専用回線を使用している場合のみ企業名が表示されます。在宅勤務の普及により、企業IPでの特定率は低下している傾向があります。
Q. 企業IP解析の情報をもとに、コンタクトしてもよいですか?
A. 既存の営業リストにある担当者への連絡のきっかけとして活用することは問題ありません。ただし、企業IP解析の情報だけをもとに初めてのコンタクトを行うことは、受け取る相手に不信感を与える可能性があるため、慎重に行うことをお勧めします。

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