
「KPIを決めてほしい」と言われたものの、KGIとの違いも、何を指標にすればよいかも曖昧なままではないでしょうか。KPIは覚える用語ではなく、最終目標から分解して作るものです。分解の手順を知らないまま他社の指標を真似すると、数字だけが並んで誰も見ない管理表になります。
この記事では、KPIの意味と関連用語との違い、設定の3ステップ、失敗しやすい例、部門別の具体例までを1本で解説します。読み終えたときに、自社のKPIを自分で組み立てられる状態になることがゴールです。
KPIとは?意味と読み方をわかりやすく解説
KPIは「ケーピーアイ」と読み、Key Performance Indicatorの略で、日本語では「重要業績評価指標」と訳されます。最終目標に向かう途中で、いま正しい方向に進んでいるかを測るための数値です。まず定義と、必要になる場面を押さえます。
KPIは「最終目標に至る中間指標」
KPIとは、最終目標(KGI)を達成するために、日々の活動が計画どおり進んでいるかを確認する中間指標です。最終目標は期末にならないと結果が出ませんが、KPIは週次や月次で確認できます。途中経過を数値で追えるため、遅れに早く気づいて手を打てるのがKPIの役割です。
大切なのは、KPIが「行動につながる数値」であることです。数字を見ても次に何をすればよいかわからない指標は、KPIとして機能しません。KPIは測るための数字ではなく、動くための数字と考えると設計しやすくなります。
KPIが必要になる場面
年間の売上目標が1億円の企業を考えます。この1億円が最終目標のKGIです。売上は受注の積み重ねなので、月に必要な受注件数が逆算できます。受注は商談から生まれるため、月の新規商談数が決まります。この「月の新規商談20件」のような途中の数値がKPIです。
KGIだけを掲げた組織では、期末に未達がわかっても打ち手がありません。月の商談数というKPIがあれば、2か月目に15件しかない時点で対策できます。KPIはこのように、結果が出る前に軌道修正するために必要になります。
KPIとKGI・KSF・OKRの違い
KPIと一緒に使われる用語には、KGI・KSF・OKRがあります。似た言葉ですが役割は異なり、混同すると指標の設計そのものがずれます。それぞれの違いを一言で整理しておきましょう。

KGI(重要目標達成指標)との違い
KGIは最終目標、KPIはそこに至る中間指標です。KGI(Key Goal Indicator)は「重要目標達成指標」と訳され、売上高・受注件数・利益率など、事業として最終的に達成したい数値を指します。KPIはKGIを達成するために管理する途中の数値で、両者は目的と手段の関係にあります。
順番は必ずKGIが先です。KPIから決めると、達成しやすい指標を追ううちに、最終目標とのつながりが切れてしまいます。
KSF(重要成功要因)との違い
KSFは「何をやるか」、KPIは「どれだけやるか」です。KSF(Key Success Factor)は「重要成功要因」と訳され、KGIを達成するために鍵となる取り組みや条件を指します。CSF(Critical Success Factor)と呼ばれることもあります。
売上1億円のKGIに対して「新規商談を増やす」がKSFなら、それを数値化した「月の新規商談20件」がKPIです。KSFを飛ばしてKPIを決めると、なぜその数字を追うのかを説明できなくなります。
OKR(目標と主要な結果)との違い
OKRは目標管理の枠組み、KPIは測定の指標です。OKR(Objectives and Key Results)は、定性的な目標(Objective)と、達成度を測る主要な結果(Key Results)をセットで設定する手法で、挑戦的な目標を掲げて組織の方向をそろえる目的で使われます。
KPIは「達成すべき水準」を管理するため100%達成が前提ですが、OKRのKey Resultsは60〜70%の達成でよしとする運用が一般的です。用途が違うため、両者は置き換えるものではなく併用できます。
KPIを設定する4つのメリット
KPIを設定すると、目標達成に向けた組織の動き方が変わります。手順に入る前に、KPIが組織にもたらす4つのメリットを確認しておきます。
1. KGIへの道筋が明確になる
KPIを設定する過程で、KGIを達成するには何をどれだけやればよいかを分解します。この分解によって、最終目標までの道筋が具体的な行動レベルで見えるようになるのです。道筋が見えると、担当者は「今週やるべきこと」を自分で判断できます。目標が大きすぎて手がつかない状態を防げるのが、最初のメリットです。
2. 目標達成度を可視化できる
KPIは数値なので、進捗を客観的に把握できます。「順調です」「頑張っています」といった感覚的な報告ではなく、計画に対して何%進んでいるかを共通の物差しで確認できます。可視化の効果は、評価基準の統一にも及びます。担当者ごとに評価がぶれないため、納得感のあるマネジメントにつながります。
3. 早期に改善しPDCAを回せる
KPIを週次や月次で確認すれば、遅れが小さいうちに手を打てます。期末にKGIの未達がわかっても取り返せませんが、月の途中でKPIの遅れがわかれば、施策の変更や資源の再配分が可能です。改善のサイクルが短くなるほど、同じ期間で試せる打ち手が増えます。KPIはPDCAを回す起点です。
4. 部門内・部門間で目標を共有できる
KPIを明文化すると、部門内で「何を追っているか」の認識がそろいます。さらに、マーケティング部門と営業部門のように連携が必要な部門間でも、同じ数字を見て会話できるようになります。マーケティングが「リード数」だけを、営業が「受注数」だけを追っていると、部門の間でリードの質をめぐる対立が起こりがちです。
両部門が「商談化数」のような共通KPIを持つ方法は、「B2Bマーケティングにおいてマーケティング部門と営業部門に共通KPIを設定する」で詳しく解説しています。
KPI設定の手順3ステップ
KPIはKGIから順に分解して決めます。ここでは「KGIを決める→成功要因を特定する→KPIを設定する」の3ステップを、BtoB企業の例で解説します。この順番を守ることが、機能するKPIを作る近道です。
1. 最終目標(KGI)を明確にする
最初に、事業や部門の最終目標であるKGIを数値で定めます。「いつまでに・何を・どれだけ」の3要素がそろっていることが条件です。「売上を伸ばす」ではKGIになりません。「2027年3月期に新規受注を120件にする」のように、期限と数値を明記します。
KGIは経営目標や事業計画から降りてくることが多いですが、部門単位で設定する場合は、上位の目標にどう貢献するかを確認します。上位目標とつながらないKGIは、その下のKPIもすべて意味を失います。
2. 成功要因(KSF)を特定する
次に、KGIを達成するために鍵となる要因(KSF)を特定します。やみくもに考えるのではなく、次の4つの手順で進めると漏れがありません。
一つ目は、プロセスの洗い出しです。KGIに至るまでの流れを分解します。BtoBの新規受注なら「問い合わせ・資料請求→商談→提案→受注」といった流れになります。二つ目は、プロセスの数値化です。各段階の件数や転換率を、過去の実績から把握します。問い合わせ月100件、商談化率20%、受注率25%といった数字です。
三つ目は、分類です。数値化した各プロセスについて、KGIへの影響の大きさと、自部門で改善できる余地の両面から評価します。四つ目は、KSFの選択です。影響が大きく、かつ改善余地のあるプロセスを成功要因として選びます。受注率が業界水準にあり、商談化率に伸びしろがあるなら、「商談化率の向上」がKSFになります。
3. SMARTの法則でKPIを設定する

最後に、KSFを測定できる数値に落とし込み、KPIとして設定します。このとき使うのがSMARTの法則です。Specific(具体的か)、Measurable(測定できるか)、Achievable(達成できるか)、Relevant(KGIと関連しているか)、Time-bound(期限があるか)の5つの観点で、指標の質を確認します。
「商談化率を上げる」は具体性も期限もないためKPIになりません。「2026年12月までに問い合わせからの商談化率を20%から25%に上げる」なら、5つの条件をすべて満たします。達成可能性については、過去実績の1.2〜1.5倍程度を目安にすると、挑戦的でありながら現実的な水準になります。
KGIを頂点に、KSFを枝、KPIを葉として並べた図が「KPIツリー」です。ツリーの形で書き出すと、KPIとKGIのつながりが一目でわかり、数字が悪化したときにどの枝を見直すべきかも判断しやすくなります。
失敗しやすいKPI例5つ
手順どおりに作っても、運用してみると機能しないKPIがあります。失敗の多くはSMARTのいずれかが欠けていることが原因です。BtoBの現場でよく見る5つの失敗例を、対策とあわせて紹介します。
1. 定義が曖昧で行動につながらない
「認知度を高める」「顧客満足度を上げる」のように、何をすれば数字が動くのかわからないKPIです。担当者は日々の行動を決められず、月末に振り返っても評価できません。対策は、行動に直結する指標まで分解することです。認知度なら「指名検索数」や「Webサイトの新規訪問数」のように、施策の結果として動く数値を選びます。
2. 測定できない・集計に時間がかかる
理屈のうえでは正しくても、データが取れないKPIは運用できません。同じくらい多いのが、測定はできるが集計に手間がかかりすぎる例です。複数のツールや部門から数字を集めてExcelにまとめる作業が月末に集中し、確認が月1回になってしまいます。
月1回しか見ないKPIでは、遅れに気づいたときには手遅れです。集計に1日以上かかる指標は、データの取り方を見直すか、自動で集計できる仕組みを前提に指標を選び直します。
3. 達成不可能または簡単すぎる
過去実績の3倍といった水準は、最初の1か月で現場が諦めます。反対に、必ず達成できる水準では、目標として機能しません。どちらも「数字を見ても行動が変わらない」という同じ失敗に至ります。達成可能性の目安は過去実績の1.2〜1.5倍です。期の途中で明らかに水準がずれているとわかったら、KPIそのものを修正することもためらわないでください。
4. KGIと関連しない
追いやすい数字を選んだ結果、KGIと切れてしまうKPIです。メルマガの配信数や展示会の名刺枚数は集計しやすい一方、それが増えても受注につながらなければ意味がありません。KPIを決めるときは、必ず「この数字が上がるとKGIがどう動くか」を説明できるかを確認します。説明できないなら、その指標はKPIではなく活動記録です。
5. 期限や見直しのタイミングがない
「いつまでに」がないKPIは、達成も未達も判定できません。また、指標を一度決めたまま見直さないと、事業環境が変わっても古い数字を追い続けることになります。KPIには達成期限を必ずつけ、あわせて「四半期ごとに指標そのものを見直す」といった見直しの予定も決めておきます。
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月末の集計作業に丸1日以上かかっている
目安 月8時間
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数字を持つ部門やツール担当に依頼して回収するやり取りが、毎月発生している
目安 月4時間
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マーケと営業で「リード数」「商談数」の数字が合わず、突合に時間を使っている
目安 月3時間
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会議のたびにグラフや報告資料を作り直している
目安 月3時間
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未達の原因を探るため、データを再抽出してから分析している
目安 月4時間
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「今月は忙しいので確認は来月」と、モニタリングを飛ばした月がある
→ 見直しが1か月遅れます
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【部門別】KPIの具体例
KPIは部門や施策によって典型的な指標が異なります。ここでは主要6部門の代表的なKPIを一覧で示したあと、BtoBマーケティングの施策別KPIを詳しく紹介します。自社の数字に置き換える際の出発点にしてください。
部門別の例を自社に当てはめる前に、いまの詰まりどころを確認。近い状況をタップしてください。
部門別KPI一覧
営業部門
商談数・受注率・平均受注単価・リピート率が代表的です。KGIである売上を「商談数×受注率×単価」に分解した形になっています。
マーケティング部門
リード獲得数・商談化率・リード獲得単価(CPA)・Webサイトの問い合わせ率などが使われます。
開発部門
リリース期日の遵守率・重大不具合の件数・改修にかかる平均時間などが挙げられます。
製造部門
生産量・不良率・設備稼働率・納期遵守率が一般的です。
人事部門
採用充足率・内定辞退率・離職率・研修受講率が挙げられます。
財務部門
営業利益率・ROE(自己資本利益率)・キャッシュコンバージョンサイクルなどが使われます。
どの部門でも共通するのは、「量」と「率」を組み合わせて見ることです。量だけでは質の低下に気づけず、率だけでは活動の絶対量が見えません。営業部門のKPI設計と管理シートの作り方は「営業管理とは?基本知識、営業管理職の役割、管理方法を徹底紹介」でも解説しています。
BtoBマーケティングの施策別KPI
BtoBマーケティングでは、施策ごとに「量→率→成果」の順でKPIを持つと、どこで詰まっているかが見えます。Webサイト施策では、セッション数(量)、問い合わせ・資料請求への転換率(率)、獲得したリードからの商談化数(成果)です。メール施策では、配信数と到達率(量)、開封率・クリック率(率)、メール経由の商談化数(成果)を追います。
開封率やクリック率の目安は「メールマーケティングとは?効果的な手順7ステップとBtoB実測データを解説」にまとめています。セミナー・ウェビナーでは、申込数・参加率・参加後の商談化数、展示会では、名刺獲得枚数・フォロー率・商談化数が基本です。
インサイドセールスでは、架電数(量)、応答率・アポイント率(率)、商談化数(成果)の組み合わせが標準です。いずれの施策も、最後は「商談化数」や「受注貢献」といったKGIに近い成果指標で締めることで、活動量だけを追う失敗を避けられます。
個別・全体KPIをExcelで簡単作成!「無料テンプレート」
前章の部門別・施策別KPIを、自社の数字で埋めて計画表にすると、KPIは初めて運用できる状態になります。シャノンでは、施策ごとのKPIと活動計画を1枚で管理できるExcelテンプレート(マニュアル付き)を無料で配布しています。
【実践】マーケティングのKPIと活動計画表の作り方3ステップ

テンプレートの使い方は3ステップです。ステップ1は「顧客獲得計画」です。KGIから逆算して、目標達成に必要なリード数・商談数を確定させます。受注目標と受注率、商談化率を入力すると、必要なリード数が自動で計算されます。
ステップ2は「施策活動計画」です。ステップ1で出した商談数を、どの施策でいくつ埋めるかに振り分けます。Webサイト・メール・セミナー・展示会など施策ごとに想定リード数・商談化率・費用を入力すると、施策別の商談獲得単価が算出されます。単価の高い施策が一目でわかるため、予算配分の見直しに使えます。
ステップ3は「振り返り」です。月ごとに実績を入力し、計画との差分を確認します。差分が大きい施策から原因を探る、という順番で見直しを進めると、限られた時間で効果的に改善できます。
KPI運用(KPIマネジメント)を定着させる3つのコツ
KPIを設定して管理し、KGIの達成を目指す活動をKPIマネジメントと呼びます。設定したKPIが形骸化する組織と、成果につながる組織の差は、運用のルールにあります。定着のためのコツは3つです。
1. 週次・月次のモニタリング頻度を決める
KPIごとに、いつ・誰が・どこで確認するかを決めます。行動量に近いKPI(架電数・配信数)は週次、成果に近いKPI(商談化数・受注数)は月次が目安です。確認の場を定例会議に組み込むと、確認そのものが習慣になります。頻度を決めずに「随時確認」とすると、忙しい時期ほど見なくなります。運用の最初の一歩は、カレンダーに確認日を入れることです。
2. 数字が悪いときの「見直しルール」を先に決める
KPIが計画を下回ったときに、何をするかを事前に決めておきます。「2か月連続で計画の80%を下回ったら施策を見直す」「四半期末にKPIそのものの妥当性を再検討する」といったルールです。ルールがないと、未達のたびに「もう少し様子を見よう」となり、対策が先送りされます。判断基準を先に決めておくことで、感情ではなく数字で動けるようになります。
3. 集計を自動化して人手をかけない
KPI運用が止まる最大の原因は、集計の手間です。Excelに手入力する運用は、担当者が変わったり業務が忙しくなったりした時点で途切れます。管理の道具は、Excelのほか、BIツールや、マーケティング活動ならMA(マーケティングオートメーション)・SFAなどの業務システムが選択肢になります。
選ぶ基準は、追いたいKPIのデータが自動で蓄積される場所かどうかです。データが生まれる場所で集計できれば、人が数字を転記する工程がなくなり、確認の頻度を上げても負担が増えません。
Excelに手入力する運用でよく起きるつまずきです。集計手順が担当者の頭の中にだけあり、異動や退職で引き継ぎが漏れると、翌月の管理表が空欄のまま止まります。数か月後に気づいて過去分をさかのぼろうとしても、ツール側のデータ保持期間を過ぎていて復元できないケースもあります。
KPIの運用は、指標の良し悪しより「人がいなくても数字が集まる仕組みか」で寿命が決まります。
KPI見直しで成果を上げた事例
KPIは一度決めたら終わりではなく、見直すことで成果が変わります。ここでは、KPIの置き方を変えて受注件数を大きく伸ばした企業の事例と、シャノン自身の事例を紹介します。
KPIを「営業コンタクト数」から「ホットリード創出数」に変え受注264%増
物流サービスを提供するロジスティード株式会社は、MA導入の初年度、マーケティング部門のKPIを「営業コンタクト数」に置いていました。しかし、営業件数の増減にはマーケティング以外の要因が大きく影響することに気づき、2年目からKPIを「ホットリードの創出数」に変更しました。
KPIの変更にあわせて取り組んだのが、リードの行動に応じて購買フェーズを自動で付与するシナリオ機能の活用と、資料請求ページの改善です。その結果、ホットリード数は前年比113%に増加し、マーケティング施策起点の受注件数は2021年度から2022年度にかけて前年比264%に増加しています。
この事例が示すのは、「自部門でコントロールできる数字」をKPIに置くことの効果です。営業コンタクト数はマーケティングだけでは動かせませんが、ホットリードの創出数はマーケティングの施策で直接動かせます。KPIの置き方が変わると、日々の行動が変わり、結果としてKGIが動きます。
シャノン自身がKPIを全面的に見直した事例
シャノンのインサイドセールスチームも、KPIの見直しで成果を伸ばしてきました。以前は商談獲得数という成果だけを追っていましたが、成果は「質(商談化率などの率)×量(架電数などの数)」で決まると整理し、KPIを質と量に分けて管理する形に変えました。
量のKPIはチーム全体の仕掛けで底上げし、質のKPIはリードソースごとの商談化率を見直して伸びしろのある経路に注力する、という役割分担ができるようになりました。この取り組みの詳細は「インサイドセールスとは?テレアポとの違いと6つのメリット」で紹介しています。
KPI運用の「3つの詰まり」をSHANON MAで解決する

ここまでの失敗例と運用のコツを振り返ると、KPIがうまく回らない原因は、指標の設計ではなくデータの基盤にあることが多いとわかります。特に「集計が手作業で月1回しか見られない」「マーケティングと営業で数字がバラバラ」「見直しの材料がそろわず先送りになる」の3つは、Excelの工夫だけでは解決しにくい詰まりです。
SHANON MAは、Webサイトの問い合わせ、メールの開封・クリック、セミナーの申込・参加、展示会の名刺情報といったリードの行動を1つのデータベースに蓄積し、施策別のリード数や商談化の状況をレポートで確認できます。テンプレートで作った計画表の「実績側」を、人が転記せずに埋められるということです。マーケティングと営業が同じデータを見るため、共通KPIの運用も現実的になります。
累計3,000社(2026年2月時点)の導入で培ったサポート体制もあり、KPI設計の段階からの相談にも対応しています。まずは無料テンプレートで自社のKPIを組み立て、集計の手間が壁になったら、自動化の選択肢としてご検討ください。
KPIに関するよくある質問
Q1. KPIは何個くらい設定するのが適切ですか?
1つのKGIに対して3〜5個が目安です。多すぎると確認しきれず、どの数字を優先すべきかがぼやけます。まずKGIに最も影響する指標を1つ決め、そこから必要に応じて増やす方が、多く並べてから絞り込むより運用が安定します。
Q2. KPIの見直し頻度はどのくらいが目安ですか?
数値のモニタリングは週次から月次、指標そのものの妥当性の見直しは四半期から半期が目安です。数値の確認と指標の見直しを分けて考えると、「毎月指標が変わって現場が混乱する」という事態を防げます。
Q3. KPIとKPIツリーの違いは何ですか?
KPIは個々の指標、KPIツリーはKGIから指標へ分解した構造を図にしたものです。ツリーとして書き出すことで、KPI同士の関係や、どのKPIがKGIに直結しているかを一目で確認できます。
Q4. KGIとKPIはどちらを先に決めますか?
必ずKGIが先です。KPIから決めると、追いやすい数字を選んでしまい、最終目標とのつながりが切れます。KGI→KSF→KPIの順で分解することが、機能するKPIを作る基本です。
まとめ
KPIは、最終目標であるKGIから分解して作る中間指標です。KGI・KSF・OKRとの違いを押さえ、KGI→KSF→KPIの3ステップで設定し、SMARTの5要素で質を確認すれば、行動につながるKPIになります。失敗しやすい5つの例を避け、部門別の具体例を自社の数字に置き換えることが、設計の出発点です。
設定したKPIを定着させる鍵は運用にあります。確認の頻度と見直しのルールを決め、集計の手間をなくすことで、KPIは月末の報告資料ではなく、日々の判断材料になります。まずは無料テンプレートで、自社のKPIと活動計画を1枚にまとめてみてください。











