シャノン初のユーザー様向けイベントを実施

2017年2月2日(木)、御茶ノ水ソラシティ(東京都千代田区)にて、「シャノン ユーザカンファレンス 2017」を開催しました。シャノンとしては初めてとなるユーザー様向けイベントでしたが、多くの方々にご来場いただき、定員200名の会場は満席となりました。

このイベントは、シャノンの主力製品である「シャノンマーケティングプラットフォーム」(SMP)のユーザーの皆様に、事業や今後の取り組みについて知っていただき、ユーザーの皆様と直接コミュニケーションすることで、これからもユーザーの皆様と共に歩んでいく決意を新たにするべく開催したものです。

イベント前半の第一部では、シャノンのこれまでの歩みから現在の事業環境、SMPの新機能の概要、新たなサービスやパートナーシップ制度などをご説明いたしました。イベント後半の第二部は、日頃の感謝の気持ちを込め、ささやかながらお食事をご用意し、シャノンの社員や同じユーザー様同士で親睦を深めていただける懇親会を実施しました。

第1部 ご挨拶・事業戦略について

全てはユーザーの皆様の成果のために 株式会社シャノン 代表取締役社長 中村 健一郎

イベント第一部の冒頭では、代表取締役社長の中村がご挨拶。ユーザーの皆様へ日頃のご支援について感謝の言葉を述べるとともに、シャノンの沿革や事業概要、業績推移、市場環境などについてご説明しました。また、2017年1月27日に東証マザーズに無事上場を果たしたことに加え、事業に対するシャノンとしての考え方や、今後に向けての新たな取り組みのいくつかも披露させていただきました。

その新しい取り組みの1つが、「SHANON Social Support Program(仮)」。特別ライセンスでサービスを提供し、医療、貧困、教育、環境などさまざまな社会問題に取り組むNPOの活動を支援するものです。これはシャノンの社会貢献の1つとして推進していくCSR活動の一環であり、代表である中村が個人的に実現したいと大学在学中から温めていたアイデアでもあります。

2016年11月に発表した「SHANON CONNECT」についても中村から解説がありました。このSHANON CONNECTは、CRM/SFAやDMP・広告ツールなど国内外の先進的なマーケティングツールと連携することで、より複雑かつ分断されたマーケティング活動、マーケティングデータを統合することを可能にします。

また、2017年2月1日から提供を開始した、成果の見える化を実現する「ゴール」機能の概要もご紹介しました。昨今のマーケティングを取り巻く環境の変化は目まぐるしく、さらに加速化しつつあります。しかし、本当に大事なのは自社のマーケティング課題を解決することです。「ゴール機能」は、組織の階層ごとに異なるマーケティング認識や、細分化されすぎて成果とのつながりが見えにくいマーケティングデータ分析を解決するための機能であることをご紹介しました。

最後に、国内のマーケティング活動に必要な機能の追加・強化、ユーザーの皆様をサポートするトレーニングやユーザー会の開催、パートナーの方々との新しい関係の構築、人工知能等のテクノロジーの活用といった今後の取り組み内容を示しました。

そして、シャノンが「テクノロジーとサイエンスで企業のマーケティングの課題を解決する」ことをミッションに、ユーザーの皆様の課題解決に一層強く取り組んでいくことをお約束し、締め括らせていただきました。

第2部 新機能発表・パートナー制度・事例について

ユーザー様の成功事例のご紹介 株式会社シャノン 取締役 事業担当 東野 誠

次に登壇した取締役 事業担当の東野がご紹介したのは、SMPの比較的新しい機能について。流入元の広告を分析して正確な広告効果測定が行える機能、Webにアクセスしてくる企業単位の行動分析の機能、他社サービスをつなぐ役割を果たすSHANON CONNECTなどです。従来の「セールスパートナー」に加えて、SMPと連携するサービスを提供する「コネクトパートナー」、SMPの導入に関するコンサルテーションなどを手がける「導入コンサルティングパートナー」の新設も発表しました。

さらに、SMPをビジネスに用いて特に成果を上げている企業のうち3社の担当者を壇上に招き、SMPの活用方法や具体的な成果について各社それぞれに披露していただきました。

株式会社インテリジェンス i-common company 事業推進グループ 川田 崇正様

総合人材サービス株式会社インテリジェンスの社内カンパニーであるi-common company様。企業の経営課題を顧問の活用によって解決する顧問サービスを手掛ける同社は、それぞれの集客を強化するためSMPを導入しました。どの企業がWebサイトを閲覧したのかという流入履歴を明らかにすることで、見込み顧客の関心を探りやすくなり、獲得アポイントメント数の増加や、ターゲティングリストの作成に貢献しています。さらにリスティング広告の費用配分の最適化も果たしたと言います。

SCSK株式会社 流通システム事業部門 事業推進グループ 本多 勝昭 様

幅広いビジネス分野に対応するITサービスを提供しているSCSK株式会社様は、SMPをリードナーチャリングに活用しています。導入前までは見込み顧客に対する効果的な情報提供が十分とは言えず、しかも案件として獲得できるまでに長期間を要していたなど、効率的な営業活動が行えていませんでした。しかしSMPの導入により、さまざまなルートで収集した見込み顧客の情報を一元化し、Web上での行動履歴を元に顧客にとって関心の高そうなコンテンツが配信可能になりました。スコアリングしてアプローチの優先順位を決めるというルール化も合わせて実施することで、結果的に受注案件数はそれまでの3.6倍にまで増加したとのことです。

株式会社 アドバンテッジ リスク マネジメント 事業企画部 部長補佐 小泉 剛様

企業に対して従業員のメンタルヘルスに関わるサポート事業を行っている株式会社アドバンテッジ リスク マネジメント様。営業担当の社員個人に依存した営業活動からの脱却を図るべく、見込み顧客の情報収集とアポイントメントをマーケティング活動の一環としてオートメーション化するためSMPを活用し始めました。SMPの導入後は、アポイントメント獲得の情報共有がスムーズになるとともに、目標の2倍近くのアポイントメントを獲得し、2015年からの1年半で契約社数が1200件に到達したとのことです。

第3部 製品ロードマップについて

ゴール機能のデモンストレーションと製品ロードマップについて 株式会社シャノン 取締役 技術担当 堀 譲治

第一部の最後は、取締役 技術担当の堀が、SMPの新しい機能や取り組みをご説明。「ゴール」機能をはじめとする一連の機能のデモンストレーションを披露しました。

まず、トラッキング機能とダッシュボード機能の拡充、SMPのOpen API化による外部ツール作成への対応など、最近の細かなアップデート内容をご紹介。拡大し続けるSMPの品質を担保するために、3時間で100時間分の自動テストを並列実行し、確実なアップデートを実現するシステムも解説しました。

2017年2月1日には、SHANON CONNECTにおいてCRM / SFA連携が可能になったことに加え、「ゴール機能」が追加されました。これまでSMPは、マーケティングデータの統合管理と見える化を実現してきましたが、その一方で「マーケティング活動の成果が見えない」という大きな課題があったのも事実です。

ゴール機能は、組織感によって分断しているマーケティングを繋ぐことを目的に実装されたものです。

マーケティングの成果を向上させるためには、

  1. ビジネスのゴールを描く
  2. ゴールと現状とのギャップを知る
  3. 課題の優先度を整理する
  4. 課題解決施策とKPIを設定する
  5. 実行
  6. リアルタイムにKPIを測定して改善する

というように、きちんとビジネスのゴールを描いてから、それを実行に落としていく「ゴールドリブン」な課題解決アプローチが必要になります。これらをサポートする機能がこの「ゴール機能」です。

デモンストレーションでは、このゴール機能の使い方の一例として、予実管理、目標未達の際のリカバリープランの策定など、一連の流れを実際の画面でご覧いただきました。

後半では、2017年上期と下期、そして2018年以降のSMPのロードマップもご提示しました。シャノンは、「データクオリティが今後のマーケティング成果を左右する」と考えており、それに対する活動を今後積極的に行っていくことを宣言。例えば、データベース内の表記揺れなどを自動変換してデータの精度を高める「自動クレンジング」機能、企業単位でマーケティングデータを管理する機能、個人情報保護へのさらなる取り組みなどです。近い将来には人工知能を活用することで「マーケティングの次の一手」を提案するサービスへと進化する、としました。

ユーザーカンファレンスを開催することで、ユーザーの直接お会いして、多くの意見交換、叱咤激励をいただくことができました。シャノンはユーザーの皆様とのつながりを大事にしながら、常に変わり続ける市場のなかでマーケティングにおける皆様の課題解決をテクノロジーとサイエンスで解決していく所存でございます。

最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。以下にて豊富な機能をくわしくご紹介しております。
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