
新規開拓の営業メールでは、件名が開封率を大きく左右します。どれほど良い提案内容でも、件名で興味を持ってもらえなければ、本文を読まれることはありません。一方で、「どんな件名なら開封されるのか分からない」「営業感が強くなってしまう」「新規営業メールの例文がほしい」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、新規開拓で使える営業メール件名の例文や、開封率を高めるコツを解説します。新規営業・アポ打診・フォロー営業など、シーン別の件名テンプレートに加え、本文例や改善方法まで紹介するので、営業メールの成果を高めたい方はぜひ参考にしてください。
営業メールで件名が重要な理由
営業メールでは、件名が開封率を大きく左右します。どれほど有益な内容でも、メールを開封してもらえなければ読まれることはありません。特にBtoB営業では、担当者は日々多くのメールを受信しています。そのため、件名の時点で「自分に関係がありそう」「読むメリットがありそう」と感じてもらうことが重要です。
開封される営業メール件名の基本原則
営業メールの件名は、少し工夫するだけでも開封率が大きく変わります。特に重要なのは、「内容がすぐ伝わること」と「相手が読むメリットを感じられること」です。ここでは、開封されやすい営業メールの件名を作るために押さえておきたい5つの基本原則を解説します。
1. 件名は30文字以内に収める
営業メールの件名は、短く簡潔にまとめることが重要です。スマートフォンやメールソフトでは、件名が途中で省略される場合があります。特に重要な情報が後半にあると、内容が伝わりにくくなるため注意が必要です。件名は30文字前後を目安にし、伝えたい内容を端的にまとめましょう。
2. 冒頭に重要な情報を入れる
件名では、相手にとって重要な情報を前半に入れることが重要です。例えば、「コスト削減」「業務効率化」「成功事例」など、相手が関心を持ちやすいキーワードを冒頭に配置することで、内容が伝わりやすくなります。件名を見た瞬間に、「自分に関係がありそう」と感じてもらえる構成を意識しましょう。
3. 相手にとってのメリットを明示する
営業メールでは、サービスの説明だけでなく、「相手にどのようなメリットがあるのか」を伝えることが重要です。例えば、「新サービスのご案内」という件名よりも、「工数削減につながる新サービスのご案内」のほうが、受信者は内容をイメージしやすくなります。件名には、サービスの特徴ではなく、導入によって得られる成果や改善効果を具体的に含めることを意識しましょう。
4. 数字や実績を入れて具体化する
件名に数字や具体的な情報を入れると、内容の説得力や信頼性を高めやすくなります。例えば、「売上改善のご提案」という件名よりも、「売上を120%改善した事例をご紹介」のほうが、受信者は内容をイメージしやすくなります。営業メールでは、抽象的な表現だけでなく、実績・成果・導入効果などを具体的に示すことが重要です。
5. 過度な営業感をなくす
営業色が強すぎる件名は、相手に警戒感を与え、開封されにくくなる可能性があります。例えば、「必見!」「今すぐご確認ください!」「限定キャンペーン実施中!」といった表現は、スパムメールのような印象を与えることがあります。営業メールでは、過度に煽るのではなく、「ご提案」「事例共有」「情報提供」など、自然で丁寧な表現を意識することが重要です。
【例文付き】営業メール件名テンプレ集
営業メールの件名は、営業シーンに応じて使い分けることが重要です。例えば、新規営業とフォロー営業では、相手との関係性や伝えるべき内容が異なります。ここでは、営業シーン別にそのまま使いやすい件名テンプレートを紹介します。
1. 新規営業メールの件名例文
新規営業では、「何のメールなのか」と「相手にどんなメリットがあるのか」を短く伝えることが重要です。件名だけで営業色を強く出しすぎず、相手が内容をイメージしやすい表現を意識しましょう。
件名例
- 【〇〇のご提案】コストを30%削減する方法
- 【事例あり】〇〇業界で成果が出た施策
- 業務効率化につながる〇〇のご提案
- 〇〇業界の企業様向けにご連絡しています
2. アポ打診メールの件名例文
アポイント打診では、「相談」「ご挨拶」など柔らかい表現を使うことで、相手に心理的負担を与えにくくなります。また、件名だけで目的が伝わるようにすることも重要です。
件名例
- 〇〇について5分だけお時間いただけませんか
- 【日程調整】〇〇の件でご相談
- 〇〇に関する情報共有のお時間をいただけますでしょうか
- 一度オンラインでご挨拶のお時間をいただけませんか
3. フォロー営業メールの件名例文
フォローメールでは、「補足情報」「追加資料」など、相手にとって価値のある内容を明確に伝えることが重要です。単なる催促にならないよう注意しましょう。
件名例
- 先日の件について補足資料をお送りします
- 【再送】〇〇の件、ご確認いただけましたか?
- 〇〇に関する追加情報をご共有します
- 先日ご案内した件の関連事例をご紹介します
4. 休眠顧客向けメールの件名例文
過去に接点がある相手へのメールでは、以前のやり取りを自然に思い出してもらうことが重要です。あわせて、新しい情報や事例を添えることで、再度興味を持ってもらいやすくなります。
件名例
- 以前ご検討いただいた〇〇の件でご連絡です
- 最新事例を共有させてください
- 〇〇に関する新しい活用事例をご紹介します
- 以前お話しした〇〇について情報共有です
営業メールの開封率を高める5つのポイント
営業メールでは、件名だけでなく、配信方法やタイミングも開封率に大きく影響します。特にBtoB営業では、相手の業務状況や関心に合わせてメールを設計することが重要です。ここでは、営業メールの開封率を高めるために意識したいポイントを紹介します。
1. 相手に合わせて件名をパーソナライズする
営業メールでは、相手に合わせた内容にすることで、「自分に関係のあるメール」と感じてもらいやすくなります。例えば、業界名や課題、過去の接点などを件名に含めることで、汎用的な営業メールとの差別化につながります。特にBtoB営業では、「〇〇業界向け」「先日のウェビナーについて」など、相手との関連性が分かる表現を入れることが重要です。
2. 希少性・限定性を入れる
「限定」「期間限定」「先着」などの表現を入れると、受信者に早めの確認を促しやすくなります。例えば、「〇〇業界向け無料相談会【今月限定】」のように、対象や期限を具体的に示すことで、開封する理由を作りやすくなります。ただし、過度に煽る表現はスパムメールのような印象を与える可能性があるため、自然な範囲で活用することが大切です。
3. 導入実績や事例で信頼性を高める
導入実績や成功事例を件名に含めると、メールの信頼性を高めやすくなります。例えば、「〇〇業界で導入が進む営業DX事例」や「商談数120%改善事例をご紹介」のように、具体的な成果を示すことで、相手の関心を引きやすくなります。特に、自社と近い業界や企業規模の事例は、受信者に「自社でも活用できそう」と感じてもらいやすくなります。
4. 配信曜日・時間を最適化する
営業メールは、配信するタイミングによっても開封率が変わります。例えば、始業直後や終業間際はメールが埋もれやすく、開封されにくい傾向があります。一方で、火曜〜木曜の午前中は比較的メールを確認してもらいやすい時間帯とされています。ターゲットの業種や働き方によって適切な時間帯は異なるため、配信結果を見ながら調整することが重要です。
5. 適切な頻度でメールを送る
営業メールは、配信頻度が多すぎても少なすぎても効果が下がる可能性があります。短期間で何度も送ると、相手にしつこい印象を与えてしまうことがあります。一方で、期間が空きすぎると、相手に存在を忘れられてしまう可能性があります。フォローメールやナーチャリングメールでは、相手の反応状況に合わせながら、適切な頻度で継続的に接点を持つことが重要です。
営業メール件名の改善方法
営業メールの件名は、一度作って終わりではありません。開封率や反応率を確認しながら改善を繰り返すことで、成果につながる件名を見つけやすくなります。ここでは、営業メールの件名改善に役立つ3つの方法を紹介します。
1. A/Bテストで効果を比較する
営業メールの件名は、表現を少し変えるだけでも開封率が変わる場合があります。そのため、複数の件名を比較しながら効果検証を行うことが重要です。例えば、「事例あり」を入れるかどうか、数字を入れるかどうか、疑問形にするかどうか、「ご提案」ではなく「情報共有」にするかどうかなど、1つの要素だけを変えて比較すると、どの表現が効果的か判断しやすくなります。
2. 開封率・返信率を数値で分析する
件名改善では、感覚ではなく数値で効果を判断することが重要です。営業メールでは、開封率だけでなく、クリック率・返信率・商談化率なども確認することで、改善につなげやすくなります。例えば、開封率は高いものの返信率が低い場合、件名と本文の内容にズレがある可能性があります。単純に開封率だけを見るのではなく、その後の成果まで含めて評価することが重要です。
3. MAツールで配信・分析を効率化する
営業メールの改善を効率化するには、MA(マーケティングオートメーション)ツールの活用も有効です。MAツールを活用することで、開封率の分析やA/Bテスト、顧客ごとのメール配信、行動履歴に応じた件名の出し分けなどを効率的に行えるようになります。
また、過去のメール配信結果を蓄積することで、「どの件名がどのターゲットに効果的か」を分析しやすくなります。営業メールの成果を高めるためには、件名を感覚で作るのではなく、データをもとに継続的に改善していくことが重要です。
シャノンMAでは、メール件名の作成やABテスト設計を支援する「AIコンシェルジュ」機能を搭載しています。メール施策の改善サイクルを効率化したい方は、以下の資料もぜひご覧ください。
シーン別|営業メール本文の例文
営業メールでは、件名だけでなく本文の内容も重要です。件名で興味を持ってもらえても、本文が分かりにくいと返信や商談にはつながりません。営業メールの本文では、相手の課題やメリットを簡潔に伝えることが重要です。ここでは、新規営業やアポ打診で使いやすい本文例を紹介します。
1. 新規営業メールの本文例
| 株式会社〇〇
〇〇様 突然のご連絡失礼いたします。 株式会社△△の□□と申します。 現在、〇〇業界では業務コストの見直しが進んでおり、 貴社にもお役立ていただけるのではと思いご連絡いたしました。 実際に同業他社様では、当社サービスの導入により 業務コストを約30%削減した事例がございます。 もしご興味がございましたら、 5分ほどオンラインでご説明のお時間をいただけますと幸いです。 何卒よろしくお願いいたします。 |
2. アポ打診メールの本文例
| 株式会社〇〇
〇〇様 お世話になっております。 株式会社△△の□□です。 本日は、〇〇に関する取り組みについて、 一度情報共有のお時間をいただきたくご連絡いたしました。 貴社と近しい企業様でも成果が出ている事例があり、 ご参考になる内容をご紹介できればと考えております。 15分ほどオンラインでお打ち合わせのお時間をいただくことは可能でしょうか。 ご都合の良い日時がございましたらご教示いただけますと幸いです。 何卒よろしくお願いいたします。 |
営業メールの作成に使える6つのフレームワーク
営業メールでは、件名だけでなく本文の構成も重要です。せっかく件名で開封してもらえても、本文が分かりづらかったり、提案内容が伝わらなかったりすると、返信や商談にはつながりません。そこで活用したいのが、営業メール向けのフレームワークです。フレームワークを活用することで、相手に伝わりやすい構成でメールを作成しやすくなります。
| フレームワーク | 概要 | 活用シーン |
| PASONA | 問題提起から解決策、行動喚起までを順番に伝える | 新規営業・課題提案 |
| 新PASONA | 共感を加えて信頼感を高める | 関係構築型営業 |
| AIDA | 興味喚起から行動までを自然に促す | メールマーケティング |
| FAB | 特徴・利点・利益を整理して伝える | サービス紹介 |
| STAR | 事例をストーリー形式で伝える | 導入事例紹介 |
| QUEST | 相手理解を重視して段階的に提案する | コンサル型営業 |
1. PASONA
PASONAは、顧客の課題を提示し、解決策と行動喚起につなげるフレームワークです。
- Problem(問題)
- Agitation(問題提起)
- Solution(解決策)
- Narrowing(限定性)
- Action(行動)
課題解決型の営業メールと相性が良く、新規営業でも活用しやすい構成です。
2. 新PASONA
新PASONAは、従来のPASONAに「共感」の要素を加えたフレームワークです。
- Problem(問題)
- Affinity(親近感・共感)
- Solution(解決策)
- Offer(提案)
- Narrowing(限定性)
- Action(行動)
単なる提案だけでなく、「相手の課題を理解している」という姿勢を伝えやすくなるため、BtoB営業でも活用されています。
3. AIDA
AIDAは、相手の興味関心を段階的に高めていくフレームワークです。
- Attention(注意)
- Interest(興味)
- Desire(欲求)
- Action(行動)
短いメールでも構成しやすく、セミナー案内や資料請求メールなどにも活用しやすい特徴があります。
4. FAB
FABは、サービスの特徴だけでなく、相手にとってのメリットまで整理して伝えるフレームワークです。
- Feature(特徴)
- Advantage(利点)
- Benefit(利益)
単なる機能説明で終わらず、「導入すると何が改善されるのか」を伝えやすくなるため、サービス紹介メールに向いています。
5. STAR
STARは、事例をストーリー形式で伝えるフレームワークです。
- Situation(状況)
- Task(課題)
- Action(行動)
- Result(結果)
導入事例や成功事例を紹介する際に使いやすく、相手が具体的な活用イメージを持ちやすくなります。
6. QUEST
QUESTは、相手の理解を深めながら段階的に提案を進めるフレームワークです。
- Qualify(対象確認)
- Understand(理解)
- Educate(教育)
- Stimulate(刺激)
- Transition(移行)
一方的な売り込みではなく、相手の状況に合わせて提案したい場合に適しています。
営業メールでは、提案内容や営業フェーズによって適切なフレームワークが異なります。メールの目的に合わせて使い分けることで、より伝わりやすい本文を作成しやすくなります。
その他参考記事
営業メールの件名に関するよくある質問
Q1. 営業メールの件名は何文字くらいが適切ですか?
営業メールの件名は、30文字前後を目安にすると内容が伝わりやすくなります。特にスマートフォンでは、件名が長いと途中で省略される場合があります。そのため、重要なキーワードやベネフィットは前半に入れることが重要です。
Q2. 営業メールの件名に「Re:」を付けても問題ありませんか?
実際にやり取りがある場合は問題ありませんが、最初の営業メールで「Re:」を付けるのは避けましょう。返信メールを装うような件名は、相手に不信感を与える可能性があります。営業メールでは、内容が分かる自然な件名を設定することが重要です。
Q3. 営業メールの件名に会社名を入れたほうが良いですか?
企業の認知度や営業フェーズによって使い分けるのがおすすめです。既に接点がある場合や、自社名に一定の認知がある場合は、会社名を入れることで安心感につながることがあります。一方で、新規営業では会社名よりも、「どんなメリットがあるのか」「どんな内容なのか」を優先して伝えたほうが、開封につながりやすいケースもあります。
まとめ
営業メールの件名は、開封率を左右する重要な要素です。件名を作成する際は、短く簡潔にまとめるだけでなく、相手にとってのメリットや具体性を分かりやすく伝えることが重要です。また、新規営業やフォロー営業など、営業フェーズに応じて適切な件名を使い分けることで、メールの反応率向上につながります。本文についてもフレームワークを活用し、相手に伝わりやすい構成を意識しましょう。
営業メールは、一度作って終わりではなく、開封率や反応率を確認しながら改善を繰り返すことが大切です。本記事で紹介したポイントや例文を参考に、自社に合った営業メール件名を作成してみてください。






