CP事業推進本部は、国内外約4,000社に及ぶメーカーの製品約34万品目を24時間購入できるBtoBのコマースサイト「IT-Exchange」を通じて、在庫確認から見積もり、発注、納期確認に至るまでの機能を約5,800社の販売パートナーに提供している。いわば、同社は総代理店の立場でメーカーとのパイプ役を務めている形だ。そこで、パートナーに対して、各メーカーの新製品情報などを伝えるセミナーやキャンペーンを頻繁に実施している。その数は、部門全体で年間100回ほど。各セミナーは基本的に特定メーカーとのタイアップで開催されるので、各メーカーを担当するセクションごとにそれぞれの方法で運営されていた。集客からセミナー後のフォローにおいても、部門を共通して効率的に管理運営するしくみがあったわけではない。また、運営そのものは外部の業者に任せており、ノウハウが蓄積することもなく、外注コストもかかっていた。
「個人情報管理などのコンプライアンスが厳しいので、エクセルで作成したセミナーの集客リストを横展開するのが難しいといった事情もあります」と営業推進室 営業支援課の二星恵理奈氏は言う。