カラフルな動物キャラクターでまるでゲームやテーマパークのようなデザインが印象的な「Cybozu Days2020」のWebサイト。
このイベントの仕掛け人ともいえるのがビジネスマーケティング本部の鈴木亜希子氏。
「変わったことや興味のあることは、なんでもやってみていますね」と話すとおり、2006年に入社して以来、イベント、製品のプロモーション、オフィスの内装まで幅広い業務に関わってきた。
2020年11月に東京、12月には大阪で開催された「Cybozu Days2020」のテーマは「エゴ&ピース」。
このテーマは、鈴木さんと代理店をまじえたコンペで採用されたものだった。
「エゴ(わがまま)は時にはチームを強くする。社会全体が少し不寛容になってきている現代に、もう少しわがままを言うことで、働き方や組織を良くしていこうというメッセージを込めました」。
サイボウズの年次イベントは、2012年から始まった。 当初はオードドックスなエンタープライズのITのイベント色が強かったが、鈴木さんの担当後にリニューアル。
その一環として、2016年からは東京会場をホテルから幕張メッセに移した。企業のプライベートカンファレンスの場合、都心のホテルやイベント会場での開催が一般的。 鈴木さんの移転の提案に対して、青野社長は「幕張、いいね!」と即答。「そのほうが滞在時間も長くなりお客様との交流も増えるから、ぜひチャレンジして」と背中を押した。
パートナー、スポンサーの展示エリアも強化した。 既存顧客の来場が増えてきたこともあり「サイボウズの製品だけではなく、他社の連携製品も知ってより活用いだけるヒントにしてほしい」という思いから会場の中心に展示エリアを配置し、セッションエリアとワンフロアで完結させた。
お祭り感のあるイベントを目指して、Webデザイン、ビジュアルの「トンマナ(トーン&マナー)」も一新。 「壁を超える」(2017)、「楽しいは正義」(2018)、「モンスターへの挑戦状」(2019)など、親しみやすくメッセージ性のあるテーマを掲げるようになった。 こうしてリニューアルされたサイボウズのイベントは鈴木さんだけではなく、制作会社や社外のパートナーとのコラボレーションで創り上げてきた。