販促ゼロのkintoneプラグイン開発会社が、眠っていた数百枚の名刺を約1週間でデータ化。シャキーン by SHANONでメール配信の土台をつくるまで
- 業種
- IT・通信
- 規模
- ~50人
- 課題
- 名刺管理 メール配信 顧客情報の集約・管理
株式会社ロジカルスタジオ 代表取締役社長 古川 征治氏
- 会社名:株式会社ロジカルスタジオ
- 業種:Web制作・システム開発・kintoneプラグイン開発
- 業態:BtoB
- 従業員規模:~50名
- 導入製品:シャキーン by SHANON/kintone
- 導入時期:2025年12月
- URL:https://www.logical-studio.com/
- サービスURL:こだわり kintone プラグイン(kanaeru.design) https://kanaeru.design/
取材ご協力企業
株式会社ロジカルスタジオ
Webサイト制作やシステム開発で培った高いデザイン力と実装力を武器に、kintoneの「あと一歩かゆいところに手が届く」を形にした『こだわり kintone プラグイン(kanaeru.design)』を展開しています。

取材ご協力いただいたかた
- 株式会社ロジカルスタジオ 代表取締役社長 古川 征治氏
- 株式会社ロジカルスタジオ 営業 相奈良 裕省氏
導入の背景
株式会社ロジカルスタジオは、kintoneの使い勝手を高める『こだわり kintone プラグイン』を開発・提供する会社です。これまでは口コミやWeb経由のお問い合わせといった「引き合い」が絶えず、自社からの能動的なプロモーション活動は一切行っていなかったといいます。日々の商談や展示会で交換した名刺も各担当者が個別に保管したままで、全社的な顧客リストすら存在しない状態でした。
自社のプラグインをより多くのkintoneユーザーへ届けるため、同社は「攻めの販促体制」の立ち上げを決断。その第一歩として選んだのが、kintoneの顧客データでメール配信ができ、名刺管理もまとめて使える「シャキーン by SHANON」(月額3万円・税別)でした。社内に眠っていた数百枚の名刺を約1週間でデータ化し、重複のない全社の顧客リストを構築。メール配信を始める土台が整いました。シャキーンの販売パートナーでもある同社が、自社でどのように導入を進めたのか。古川氏・相奈良氏に、マーケティング立ち上げのリアルな現在地を伺いました。
- 製品導入の目的
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- 散在していた名刺を集約し、全社で共有できる顧客リストを整備
- kintone上の顧客リストへ向けたメルマガ配信やアプローチ体制を整備し、引き合い待ちの受動的営業から脱却
- kintoneとシームレスに連携し、少ない学習コスト・月額定額でスモールスタートできる仕組みづくり
- 製品導入前の課題
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- 名刺が各担当者の手元に散在し、全社的な顧客リストが存在しなかった。
- 既存顧客管理はkintoneで対応できていたが、見込み客へのフォローが属人化・後手に回っていた
- 製品導入の効果
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- 社内に眠っていた数百枚の名刺を約1週間でデータ化し、全社顧客リストを構築
- 名寄せ機能により重複のない顧客データを整備し、kintoneと連携して管理
- 専任不在でも、誰もが使えるメール配信の準備が整った
- 企業IP解析で自社への関心企業を可視化することで、社内のアプローチ意欲が高まった
プラグインの引き合いが絶えず、自社の販促は「ずっと後回し」だった
SFAなどからkintoneへ移行する際、使い慣れたUI/UXが変わることへの現場の抵抗感は、多くの企業で聞かれる課題です。ロジカルスタジオは、そうした現場へのkintone定着を後押しするサービスとして『こだわり kintone プラグイン』を展開しています。一方で、引き合いが途切れない中、自社の販促は後回しになっていたといいます。
kintoneの「かゆいところ」に手が届くプラグインを開発・提供
古川氏:当社は、kintoneの標準機能では実現が難しい細かなUI/UXや、現場の「こう使いたい」というこだわりを叶える『こだわり kintone プラグイン(kanaeru.design)』を自社サービスとして開発・提供しています。制作会社として培ったデザインのノウハウを生かし、直感的で誰でも使いやすいプラグインをそろえているのが強みです。
正直にお話しすると、会社として自発的な販促やプロモーション活動は一切行っていませんでした。ありがたいことに、プラグインを導入いただいた企業様からのご紹介や口コミ、Web経由のお問い合わせといった「引き合い」だけで事業が順調に回っていたんです。日々の受託開発や案件対応に追われる中で、自社から能動的に情報を発信したりアプローチしたりすることは、常に「手が空いたときに考えればいい」と後回しになっていました。
名刺は個人管理。全社で共有された顧客リストがなかった
相奈良氏:日々の商談やイベントでいただいた名刺の管理は、完全に属人化していました。各営業やディレクターが、自分の名刺入れやデスクの引き出し、個人のファイルに保管している状態です。「誰が、どの企業の、どなたと接点を持ったのか」が会社全体で見えておらず、そもそも全社で共有された一元的な顧客リストが存在していませんでした。
プラグインをもっと広げたい。しかし立ちはだかった「リストがない」壁
受け身の営業スタイルからの脱却が急務に
古川氏:『こだわり kintone プラグイン』をもっと多くのkintoneユーザーに届け、事業を次のステージへ成長させていくためには、受け身の営業スタイルから脱却しなければいけないという危機感がありました。引き合い頼みでは外部環境の変化に左右されやすく、本当に届けたい相手に計画的に価値を届けることができません。過去にご縁があったお客様や見込み客に対して、自社から能動的に価値を届けられる「攻めの営業・販促体制」をつくることが急務でした。
「誰に送ればいいのか」。まずは名刺のデータ化から
相奈良氏:いざ「プラグインのアップデート情報やTipsをまとめたメルマガを送ろう」「活用ウェビナーを開こう」と企画しても、「そもそも誰に送ればいいのか」という壁にぶつかりました。既存顧客の情報はkintoneで管理していたものの、過去にご縁のあった見込み客のデータは各メンバーの机の中に散らばっていて、会社としての「見込み客リスト」がどこにもなかったんです。マーケティング施策を考える以前に、まずは名刺をデータ化して集約するという土台づくりから始めなければ何も動かないと痛感しました。
高度な機能はいらない。名刺を「情報を届けられる資産」に変える「シャキーン×kintone」を選択
求めたのは「名刺をデータ化し、情報を届ける」シンプルな仕組み
古川氏:名刺のデジタル化そのものが目的ではありません。情報を届ける、つまり販促活動を行うためにリストを整理する必要があったのです。当社自身がプラグインを提供しているため、kintoneでの商談管理はできていましたが、失注・ペンディング後のフォローは完全に後手に回っていました。私たちが求めていたのは、単なる名刺の画像化でも、高度な企業属性を付与した大がかりなマーケティングでもありません。「名刺をデータ化し、必要な情報を届ける」というシンプルな流れを、誰もが無理なく続けられる仕組みでした。
kintone連携は絶対条件。名刺管理が月額費用に含まれる点が決め手に
相奈良氏:kintoneプラグインを開発・提供している企業だからこそ、「kintoneとシームレスにデータがつながること」は絶対条件でした。その点、シャキーンはUIが非常に直感的で、誰でも迷わず使えるシンプルさがありました。
何より大きな決め手となったのは、名刺管理機能が月額費用に含まれている点です。名刺管理専用のツールを別途契約すると、アカウントごとに費用が膨らみ、社内全体にアカウントを配るハードルが上がります。シャキーンなら、kintoneと連携させながら、名刺の取り込みから顧客管理、メール配信までを1つのパッケージかつ定額で始められる。学習コストも金銭的コストも最小限に抑えてスモールスタートできる点が、私たちのフェーズにぴったりでした。
最初のミッションは「溜まっていた名刺の束をスキャンすること」
スキャナーで一括取り込み。名刺画像はシャキーン側に保持
相奈良氏:まずは社内メンバー全員に声をかけて、各自の引き出しや名刺入れに眠っていた名刺をすべて集めることから始めました。集めてみると数百枚というボリュームになり、「これだけの貴重な顧客接点を眠らせていたのか」と改めて驚きましたね。
汎用的なスキャナーで一括で取り込むと、そのままシャキーンに格納されるので、作業はスムーズでした。名刺画像はシャキーンにだけ保持し、kintoneには持ち込まないので、kintoneのディスク容量を圧迫せずに済んでいます。
名寄せで重複のないリストに。勉強会なしで約1週間で立ち上げ
相奈良氏:メール配信はシャキーンで行い、顧客情報はkintoneに連携して、商談管理もスムーズにできています。別の担当者が同じ企業の方と名刺交換していた場合でも、データがしっかり名寄せされるため、重複したリストができる心配もありません。特別なITリテラシーや事前の勉強会がなくても、約1週間で全社の顧客リストが立ち上がりました。
関心を持つ企業が見えたことで、全員が「腹落ち」した
古川氏:名刺のデジタル化くらい、と思われるかもしれませんが、今までなかったルールが突然できるのは、現場にとって負荷以外の何ものでもありません。「会社の資産になる」という大義名分も、全員に響くとは限りません。そこで、全員が腹落ちして取り組めるように工夫しました。
大きなきっかけになったのが、シャキーンの機能の1つである企業IP解析です。「マーケティングを始めるためにメールを送る、そのために手元の名刺をデータ化する」という正論があっても、千里の道の一歩を自ら進んで踏み出せる人はなかなかいません。そこで、企業IP解析を使って「今、どのような会社が自社サイトにアクセスしているか」を可視化しました。その中には驚くような大企業もあれば、接点はあるものの商談に至っていなかった企業もあります。自社に関心を持ってくれている企業があると分かれば、「アプローチしよう」という気になりますよね。目的を示すだけでなく、アプローチを待っているお客様の存在を実感できたからこそ、組織全体が自然と動き出せました。
届ける準備は整った。名刺の山から動き出す「自走型マーケティング」
社内に眠っていた名刺が統合され、ようやく「アプローチできる基盤」が整いました。「まずは名刺の整理から始める」という同社のステップは、販促に踏み出せずにいる企業にとって、最初の一歩の参考になるはずです。
相奈良氏:ようやくスタートラインに立てたので、まずは整理されたリストに向けて、定期的な情報発信(メルマガ)を始めていきます。『こだわり kintone プラグイン』の新機能やアップデート情報はもちろん、「kintoneをこうカスタマイズすると業務がもっと便利になる」といった実践的なTipsなど、ユーザーにとって本当に役立つ情報を届けていく予定です。シャキーンならメールの開封状況やクリックされたURLも一目で分かるので、コンテンツやプラグインの改善にも生かしていきたいですね。
古川氏:まずは今回集約できた名刺リストへのメルマガ配信から始め、開封やクリックの反応を見ながら、ウェビナーやSNSでの情報発信にも積極的に取り組んでいく予定です。プラグイン活用ウェビナーの開催から休眠顧客の掘り起こしまで、一気に形にしたいですね。販促ゼロだった私たちが、シャキーンとkintoneを軸にどこまで能動的な営業組織へ変われるか、次のステップが今から楽しみです。
※掲載内容は2026年10月当時のものです。
(公開日2026年10月30日)
